アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
イかせてやらねえよ-2
-
「で?この腕はなんだ、百瀬よ」
百瀬が帰って来るなり自室で読書に耽っていた俺の手を引き、持ち込んだ座り心地の良いソファーに連れて来て、強引に座らされたまではまあいいだろう。
だが俺の薄い腰に腕を回し、猫のように喉でも鳴らしそうな勢いで俺の頬に擦り寄って来るやつの行動が読めないのだ。
「はぁぁぁ……佐藤の補充をさせてくれ」
「……人を充電器のように言うのはやめろ」
「同じ教室に佐藤がいるのに、抱きつくことが出来ないなんて拷問だろ?」
いやいやいや。抱きつくのは普通にアウトだろう。神崎が努力が生んだ秀才なら、こいつは適当に生きても大概のことはスムーズに出来てしまう天才だ。
特に試験勉強をせずとも学年トップ10には必ず入り込んでいるなめたやつだからな。しかし、俺に関しては丸っと常識が抜けているところが見事に残念だと思う。
「そういやお前、今日遅かったな」
テレビの画面に表示された時刻を見ると、既に午後8時を過ぎていた。
「今日も風紀の見廻りをしていたからな」
そうだった。こいつは中等部での活躍が評価され、早くも風紀副委員長の役職に就いているのだ。中等部で風紀の委員長だったやつは、トップになれないのなら意味がないと言って降りたそうだ。今では彼氏とイチャつくことに忙しい日々を送っている。と隣の席のやつが話していた(のをたまたま聞いた)。
神崎は生徒会で先輩を差し置いて副会長を務めている。来期で生徒会長になるのは間違いないだろうから、異例の出世なのだと朝丘がまるでうちの子自慢のごとく話していたので、お前は関係ないだろうと呟くとお尻を蹴られてしまった。暴力反対。
そして百瀬は皆のヒーローと役回りが決まっているのだろう。平和だった中等部とは違い、外部生が増えた高等部では学園内でもそれなりのごたつきがあり、小さな争いが絶えないのだ。
おっとりとした生徒が多いのは確かだろうが、なかなかに荒っぽい輩も増えたので、喧嘩の仲裁を百瀬のカリスマ性と腕っ節の強さで制圧している。そこは単純にカッコイイと思う。思うのだが、俺と二人きりの時はやたらと甘えん坊になりスキンシップも多めだ。
「なあ佐藤………コ、な…ても良いか?」
「……へっ?あ、ああ」
考え事をして聞いていなかったが、何やら話しかけられていたので適当に返事をしたが、こいつの思考回路がぶっ飛んでいたのを忘れていた。安易に返事をするものでは無い。
「マジか!?ありがとう、佐藤!」
お礼を言われたなと思ったら、百瀬の整った顔に突然色気が増す。思わずドキリと胸がなった自分に戸惑った。
百瀬はソファーから降りると、座っている俺の両膝を開きながら少し手前に引き寄せ、滑らかな動作で部屋着にしているジャージと下着を脱がせていく。つい腰を浮かせて手伝ってしまったのは俺が馬鹿だという証拠だろう。
勝手に舐めるなと言っておいたので、確認をしてきたらしい。それを適当に聞いていた俺は、知らぬ間に了承してしまったのだ。
くったりしている柔らかい俺の男根に、チュッチュとリップ音を鳴らしながらキスをすると、その刺激に顔を出した先の括れに舌を這わせていやらしく舐めて来た。
「くそっ。百瀬……上手くなってやがる」
「ん、そう?レロっ……良かった。ピチャ、妄想で何回も……んっ、やってきたからな」
芯を持ち始めた男根をニギニギしながらハァッとため息を吐くと、愛おしそうに見つめ、頬ずりしている姿が視界的にやばい。
あざとさを含んだ上目遣いで俺を見ながら下から上に何回も舐めあげて、完勃ちさせると満足げに微笑んだ。
何のためらいもなくパクリと咥えると、喉を開いてゆっくり根元まで口内に収めていった。ジュポジュポと唇で適度に締めながら扱かれるとすぐにでもイッてしまいそうになる。腹に力を込めて射精感を逃していると、俺の男根が百瀬の口内でピクピク動いたのが分かった。
ーー百瀬、なんて顔をしてるんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
37 / 96