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真夜中に何やってんだよ-2
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まずは頭痛薬を飲もう。俺は買って来たミネラルウォーターを、百瀬の持ち込んだ冷蔵庫に勝手に保存しているので、リビングへ取りに行くためドアを開けた。
「……はあ?ここで、なにを、しているんだ?百瀬!」
言葉を刻むように言った俺の足元には、逞しくてカッコイイだの、いつまでも守られていたいなどと騒がれている百瀬が転がっていた。どこで仕入れたのか聞くつもりはないが、手首にふわふわのファー付き手錠をかけてハアハアと息を荒らげている。
「さとう、が、射精したらダメだって、言うから……はぁはぁ」
「だからなんだよ。意味わかんねえぞ」
「さとうが、いいよって言うまで待ってたんだ」
こいつは馬鹿なのか?いやいや成績は学年でトップクラスだし、天才には違いないのだけど。既に午前2時を過ぎているのにこいつは何考えているんだと思うと、イラッとして思わず叫んでしまった。
「俺が部屋から出なかったらどうしてたんだよ!」
「そりゃあ、朝まで我慢していたさ。俺の愛を舐められるのは心外だな」
「お前が危なすぎて気持ち悪いわ!」
けなされたことに興奮したのか、見上げた瞳がもっと、もっと、と輝いているのが分かったので、暇つぶしに相手をする事にした。
「……とりあえず俺の部屋に入れ。手錠は外せよな。俺はまだその域まで到達してねえからハードルが高いんだよ」
部屋に入って良いと言えば、大喜びでそそくさと手錠を外しながら入って来た。ベッドを見て息が更に荒くなっているのが気になったが、座るところがないのでベッドの淵に腰掛けさせておいた。
百瀬は勝手にコロンと転がると、躊躇せずに俺の匂いを嗅ぎ出した。もうこいつの行いには大分慣れてしまっているので好きにさせておこう。
「はぁはぁ、やっぱりこの匂いが一番腰に来るわ。水色のシーツか、いいな。昨日のグリーンも捨てがたいけどな」
へ?なんか聞き捨てならない言葉を聞いてしまったのだが……。昨日のシーツの色をなぜこいつが知ってるんだよ。
「……百瀬。俺の部屋に入ったんだな?正直に言え」
「なっ!……ああ、バレたら仕方ないか。佐藤が風呂に入ってる間に何回か、ふふっ」
ーーふふっじゃねえよ!!
プラスチックのファイルで百瀬をつつくと逆に喜ばれてしまったので、なす術が見つからなくなった。
怒らないから詳しく話せと促すと、怒らないのか、と少し残念な顔をしながらも得意げにペラペラと話しやがった。
どうやら俺が部屋にいない時を狙ってこっそり侵入し、ベッドの中へ入り込んだり、脱ぎ散らかした衣服を抱きしめて、俺の匂いを堪能して悦に浸っていたらしい。
「でもここでは抜いてないぞ!匂いを記憶して自室へ戻ってから、自慰を楽しんでいただけだ」
だから自慢げに言ってんじゃねえよ。匂いを記憶して自室で自慰!?やっぱりこいつはかなりの変態だ。
「……そんなに俺が好きかよ」
「もちろんだろ。記憶だけなら3回、脱ぎたてのTシャツなら少なくとも1日7回はイけるぜ」
リアルな数字に嫌な予感がする。これは匂いの記憶だけではないな。俺のTシャツを自室に持ち込んでいるに違いない。俺ははぁーっと長いため息をつくと、穏やかな口調で聞いてみた。
「俺のTシャツを持ち込んでるわけだな?」
「あ!……ごめん。……ちゃんと洗って返すから」
ーーやっぱりな!
俺のTシャツ……きっと色んな液やら汁がついてそうなので、返さなくて良いと告げてみたら、目を輝かせて前より股間を膨らませている。もうなんでもいいや。
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