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俺の周りの変化-1
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晴れて恋人となった俺たちだが、これと言って大きな変化はない。敢えて言うならば、抜き合いの延長で百瀬が俺の穴を解し始めたくらいだな。
初めてケツの穴に指を突っ込まれた時は、その異物感に驚いて、百瀬をぼこぼこにしてしまったのだが、やつは気持ち良さそうに射精した後、うっとりした顔で惚けていた。安定のM男だ。
「俺が入れられんのかよ!?冗談じゃねえ。俺は突っ込む側だ」
俺がタチ希望だと知った百瀬は、突っ込みながら尻を叩いてくれるなら別に構わないぞ、と凛々しい顔をしながら言い放った。
結局こいつは尻を叩かれたいだけだろうと呆れた俺は、簡単に望みを叶えてやるのも悔しくて、だったら受けになってやらあと言ってしまったのだ。
でもいざとなると入れられる方は未知の世界で、指を突っ込まれても気持ち良いどころか苦しいだけだ。
いつも前立腺とやらを見つける前に根をあげてしまい、そこから先に進めない。
そんな俺に苛立つこともなく、痛みや苦しみを与えるのが極端に苦手な百瀬は、少しでも俺が不快感を示すとすぐにやめてくれる。
「この調子だと、俺達が繋がるのはいつになるのやら」
弱音を吐く俺に百瀬は蕩けるような甘い目をして、気にするなと言ってくれるのだが……その後の言葉に絶句してしまった。
「せめて体力が衰えてくる爺さんになるまでには繋がりたいけどな。俺は佐藤のチンコが舐められたらそれで充分だ」
ーー爺さんになるまで?
そこまで先の事を考えて、俺との仲を続けるつもりなのか?と問うと、この世の終わりかと思うような悲壮な顔をして、俺から離れないぞと言い切った。
例え訴えられても俺に付きまとい、この際手段は選ばず親や親戚、裏社会で生きるプロの力を借りてでも、絶対に逃がさないぞと物騒な事を言い出した。
こんな百瀬だが俺が本気で嫌がることはしないと思う。執着する姿は兄と重なる部分があるものの、無理矢理には関係を持とうとしないし、いつでも俺の意思を尊重してくれる。
ここまで言わせておいて、知らんぷりは出来ない。だったら俺も言ってやろう。
「逃げねえよ。約束する。それとなるべく近い内に繋がろうぜ。爺さんになってお前がヨボヨボになったら、その時は俺が入れてやるよ」
言い終わってから、なかなか酷い台詞だなとも思ったが、百瀬が今にもスキップしそうな勢いで喜んでくれたので、まあいいだろう。
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