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番外編『図書室』
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休日の誰もいない図書室が、俺は好きだ。
特にこの学園は創立者がこだわりを見せたかったのか、明り取りの窓がステンドグラスで出来ており、まるで厳粛な教会のようで気に入っている。
「寒いなぁ……まだ一月なのに、このままいけば、来月はどうなるんだろ」
冬休み後の実力テストが終わった休日は、生徒の利用が少ないので暖房が微弱設定になっており、少し肌寒い気がする。
しかしグランドで声を張りながら、走り込みをする運動部から音を遮断している窓からは、陽向の熱が伝わってくるので我慢はできる。
「俺の佐藤への愛は、太陽よりも熱いぞっ!好きだっ!」
「うるさい、黙れ」
「…………っ、!!はぅっ」
冬だと言うのに暑苦しさを全力で表現する百瀬が密着してくるので、徐々にじんわりと汗をかいてしまい、不快な気分になってギロりと睨んでやると、喜んで息を荒くしやがった。
すぐに発情する駄犬に呆れつつ、目標の書物を探していくと、奥のテーブルが並んだスペースまで来てしまった。
仕切りがあって個室気分を味わえる机も別の所にあるが、今日は他に生徒が居ないので、だだっ広いテーブルの方へ荷物を置こうとすると、いきなり百瀬が抱きついてきた。
「むぅ……、ちゅぱっ、ちょっと暑苦しいから、んん……離れろよっ!」
「はぁはぁ、さとう、チュッ……好きなんだ」
文句を言う俺の口を形の良い唇で塞がれてしまい、しばらく吸い付いた後、隙間から熱い舌を差し込んできた。
抵抗せずに百瀬の舌に自分のをすり合わせ、互いの欲を絡め合う。
ふわりと身体が持ち上がったかと思えば、上半身を倒され優しくそっとテーブルの上に寝かされた。
「んっ、誰か来たら、どうすんだよ」
「ふっ、休室中の札を、ンチュッ、下げてきたから、誰もこない、はっ」
こうなる事を狙ってちゃっかり準備をしていたのかと、浅くため息を吐くも百瀬に吸い取られてしまう。
濃厚なキスにとろけていると、いつの間にかブラウスのボタンが外されて、下着を捲られてしまった。
「さとう……もう乳首が勃ってる、エッロいな」
キスだけで高められた身体は敏感になり、俺の男根から先走りが溢れ出たのがわかる。
百瀬の綺麗な指で尖った先を突っつかれ、たまらず吐息で喘ぐと程よい強さで摘まれ、クリクリと指の腹で捏ねられた。
「はぁ、ぷっくり膨らんで美味そうだ」
嬉しそうな顔をした百瀬の整った顔が胸に降りて来ると、次の刺激を期待して更に我慢汁が出て下着を濡らしていく。
ペロリと舐めたあと乳首に吸い付かれ、腹の奥がずくりと疼いた。
「んふっ、あっ、ももせ……ああっ」
口に含まれて先をコロコロと転がされると、その切ない感覚に我慢ができず、声が漏れてしまう。
「ちゅぱっ、レロっ、はぁ、さとう……堪んない」
いつもより興奮した百瀬の声が脳に響いて、もっと強い刺激を求めた。
巧みな舌遣いで翻弄されていると、百瀬が身体をずらして俺の股間に、自分の硬く張り詰めた男根を擦りつけてきた。
ずっと待っていた刺激がもらえて嬉しくなった俺は、再び欲汁が溢れ出るのを感じながら腰を動かし、百瀬の分身にゴリゴリとすり合わせた。
「んぅ、さとう……はっ、きもち、いい」
色っぽい声を出しながら吐息で喘いだ百瀬の男根がガチガチに硬くなっていて、こすり合わせているだけなのに気持ちが良い。
二人を阻む布が邪魔で仕方が無いと思った。
百瀬も同じ思いだったのか、俺のスラックスを脱がせると、びちょびちょに濡れた下着もずり下ろして脱がしてしまう。
「やだよっ!百瀬!……まさか舐めないよな」
俺の焦りを無視して両方の太ももを持ち上げると、左右に広げてM字に開脚し、端正な顔を近づけていく。
「さっきトイレに行った!汚いから、ダメだっ!」
「はぁはぁ、お風呂上がりより、興奮する」
「やめろよっ!おしっこ臭いってば!」
「お、おしっこ!!はぁはぁ、射精しそうだっ」
変態的な発言をして俺の陰茎に荒い息をふきかけた百瀬は、目元を蕩けさせて嬉しそうにしている。
「はぁはぁ、いつも味が無いなって思ってたんだ。今日は佐藤のありのままが、欲しい……はぁ」
「うっ、百瀬の……変態……やめてくれよ」
熱く濡れた百瀬の肉厚な舌が裏筋をなぞると、ビクっと身体が跳ねて声が出そうになる。
勃っても少し被っている皮を上手に剥くと、鈴口を突っついた後、ねっとりと上下に動かして、時々玉袋まで舐めていやらしく吸われた。
次に口全体で玉袋を覆われてしまい、強い快感に背中を仰け反らせた。
「ジュルルッ……ちゅぱっ。はぁはぁ、美味しいよ、さとう好きだ」
「んっ、ああっ……やめろってばーー」
弱々しい抵抗なんて、嘘だとすぐに見破られてしまう。
百瀬は止めるどころか秀麗な美貌に微笑みを浮かべ、カリ首の周りを熱い舌でぐるりと舐め回すと、再び一番感じる裏筋に滑らせた。
「さとう、……もっと気持ち良くなって」
太ももを抑えていた手を離し、節だった形の良い指をトロトロに蕩けきった竿に巻き付けると、俺の弱い場所を優しく擦っていく。
「ああっ!……んっ、百瀬!そこっ……イきたいっ、もっと……はぁはぁ」
我慢ができず泣きそうな喘ぎ声を出した俺の言葉を拾い、更に陰茎を舐める速度を早めていく。
極限まで高められた俺は百瀬の後頭部に置いていた手に力が入り、髪の毛を掴むと腰を揺らして奴の口の中に肉棒を捩じ込み、喉の奥を遠慮なく穿った。
「んぁっ……んんっ、だめだっ、イくぅ、……百瀬っ!ああああああぁぁぁ……はぁはぁ」
快感が俺を最高の緊張状態にさせ、力の入った両脚で百瀬の顔を強く挟みながらイくと、全身の力が抜けていき、ふわふわとした気持ちよさが優しく包み込んでくれる。
俺にとって癒しの場とも言えるこの図書室で、大胆すぎる行為に及んでしまい、背徳感を覚えた。
全速力で走った後のような荒い呼吸を整えていると、百瀬が膝まづいて何やらゴソゴソとやっているのに気が付いた。
「なに、はぁはぁ……やってるんだ?」
「佐藤のを舐めてると我慢できないんだ。……ああっ、あの太ももの締め付けは、凄いっ!頭蓋骨がへこむかと思った。……はぁはぁ、途中でチンコ出してて良かったよ」
どうやらフェラで興奮した百瀬が、思いっ切り挟んで締め付けた俺のももに更に感じてしまい、床に出してしまった自分の精液を処理しているようだ。
「こんな所に出すかなぁ……っとに我慢がきかねえチンコだな。情けない奴!」
「はうっ、もっと罵ってくれ!さとう!好きだっ、はぁはぁ」
再び息を荒くして襲ってこようとする百瀬を押し返していると、百瀬の後部からガタッと音がして驚いた。
慌ててブラウスの前を合わせて上半身を起こしてみたが、人の姿は見当たらなかった。
「びっくりした!やっぱり落ち着かねえよ!もう部屋以外ではヤんないからな!」
「そうだな。……佐藤のエロい姿は絶対に、誰にも見せない」
「違う!非常識だからヤらないんだよ!バカか!」
バカと言われて喜んでる百瀬を、安定してんなぁ、と呆れながら服装を正していく。
無事に目当ての本を見つけた俺達は、貸し出し手続きを済ませ、絡み付いてくる百瀬が面倒くさいので、仕方なく手を繋いで図書室を出た。
ーーうわぁ、やな奴らがいる。
静かな廊下を歩いていると、未だに百瀬のファンを続けているらしき男三人組を見つけてしまい、うんざりしてしまった。
繋いだ手を離そうかとも思ったが、百瀬が強く握って来たので、もういいやと俺も握り返した。
ーーどうせ又睨んで来るんだろうな。別にいいけどウザっ。
三人組の顔を無表情で見てみると、全員目元を紅く染め、揃ってモジモジしている。
おまけにぷるぷると小刻みに震えているので、首を傾げて訝しげな目を向けると、視線が合った子にスイッと逸らされてしまった。
いつもとは違う反応を疑問に思っていると、百瀬がらしくないイライラした口調で彼らに向かって言葉を放った。
「覗くなんて非常識だぞ。恥を知れ!」
「……っ!ご、ごめんなさい!」
え"え"え"え"え"え"え"……。
み、見られてたのか…………………。
「百瀬のバカ!どっちが非常識だよ!お前が恥を知れよ、くそがっ!」
羞恥心に襲われた俺は真っ赤になって、手首を捻って繋いだ手を無理やり離すと、一目散にその場から走って逃げた。
「あっ、佐藤まってくれ!俺を置いていくな!」
足の早い百瀬ならすぐに追いつくだろうけどな……。
捕まる直前に頭に浮かんだのは、ガタッと音がした位置から推測すると、覗かれたのは百瀬の後ろからなので、彼の巨根チンコは三人組には見られずに済んだのだな、という俺のささやかな独占欲だった。
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