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9. イタズラ心の意趣返し
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狭い車内に寝そべるには、いくら俺でも足を折り曲げて身体を縮こませなければシートに乗らない。
その俺の上に、俺よりも遥かにタッパのある天宮城が覆い被さっているのだから密着度も相当なもので、わざとか偶然か、少し顔を傾ければ唇が触れてしまいそうな距離の中面白そうに微笑まれる。
「ひなたちゃん、何でいきなり欲情したと思う?」
「っ…知らな、い…!っあ、も…それ、やめろ…っ!」
「ダメ。ちゃんと考えて」
「――っああぁ…!!」
パチン、と遊んでいた手が、不服そうな声と共に思い切り俺のそそり立った自身を握り、痛いはずのその刺激にすら身体が反応してしまう。
天宮城の手が離れた後も強い刺激の余韻が残って、一層激しく疼き出す身体に理性が飛んでしまいそうで。
それを分かっていてまだ、天宮城は俺を苛めることをやめなかった。
「ほら。言って?」
「っ…く、すり……使った…」
「不正解。店で出すもんにクスリなんか盛らねーよ」
「~っひああっ……!!」
――だめ、だめっ……
ぎゅーっと乳首を摘ままれて指先を擦られて、コリコリと弄ばれて。
仰け反ったままビクビクと痙攣する背中が痛いのに、気持ち良さで喘ぎ声が漏れてしまう。
でもこんなのじゃ足りなくて。
もっと、もっとって。
求めそうになる俺を嘲笑うように、天宮城はその手を離してしまった。
代わりに、唯一身にまとっていた下着を脱がせながら。
「ひなたちゃんが強請るまで、俺はもう触らないから。我慢して見せて」
我慢が利かなくなる直前で手放し、理性と闘う俺の姿を楽しそうに見つめながら目の前の悪魔は、綺麗に笑う。
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