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花吐き病(mfsr)
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※花吐き病
※CPはmfsr
※嘔吐表現あり
※そらるさんの本名を適当に考えました
※そらるside
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「ごほっ!ごほっごほっ、ぉえっ」
「くそっ、またかよ…っ!」
俺はある日突然、花を吐くようになった。
病院には言ってないから詳しくは分からないけどネットで調べたら『花吐き病』ってやつらしい
でもそれは架空の世界の病気らしいからよく分からない
そのページには『もし、現実でなった場合は理由や治す方法は病院に行って聞いてください』って書いあるし…
「まぁ、酷くなったら行けばいいか」
ネットで調べてから1週間がたった
その間も少し吐くことはあっても酷くなかったので放置してたら今日、ずっと朝から気持ち悪い
…、今日AtRの打ち合わせでまふと会うのに…
「…っ! がはっ、ごほっごほっ!」
「…えっ、なにこれ…」
目の前には今までの量とは比べ物にもならないほどの花弁が__
しかも色は青と白___AtR、俺とまふの色…
その後、まふとの打ち合わせの時も何回も気持ち悪くなりトイレに行って吐いてまふを誤魔化しての繰り返しでろくに打ち合わせも出来ず、まふに
「体調悪いならまた今度にしましょう?僕、MIXとかあるので今日は傍にいれないんですけど平気ですか?」
なんて言われてしまい、急遽打ち合わせは延期となった
まふが心配そうに、申し訳なさそうに帰っていくのを見送って俺はすぐに病院に行く支度を始めた
「___さん。奥野 蒼空さん」
本名で呼ばれることなんて滅多になくて反応に遅れたが俺は呼ばれた部屋へと向かった
「あの、実は2週間前くらいから花を吐くようになったんですけど…」
「!花か…。それはどんな時に吐くか自分でわかるかい?」
どんな時に吐く___?
考えたこともなかったなぁ…
「奥野さんの病名は嘔吐中枢花被性疾患。通称『花吐き病』です。この病気は片想いをこじらせると発病するのですが…思い当たる人はいますか?」
「片想い……」
『そらるさん!』『ここのMIXどうします?』『一緒にゲームやりましょう!』『へへっ、お疲れ様です!』
「その雰囲気だといますね?花吐き病を治す方法はただ1つ。その恋を実らせること。銀の百合を吐いたら完治したことになります」
「えっ…?恋を実らせること___」
そんなの、俺には絶対無理じゃんか…
「あの、他にないんですか…?」
「今のところありません。どうしましたか?」
「あの、絶対叶わない恋をしてる場合は…」
「おや?奥野さんの相手は同性かな?」
えっ、なんで分かるの… 俺そんな男好きそうに見える?
「えっ、なんで…」
「あまり言っちゃいけないことなんだけど、以前男性1人で来た方がいてね、治る方法とかを伝えたら君と同じように質問してきたんだよ『絶対叶わない恋をしてる場合はどうすればいいんですか?』ってね」
俺と、同じように…?
「それで聞いたら『実は同性に恋してるんです』って教えてくれてね。だからもしかしたら君もそうなのかなって。どう?」
「そ、う、です」
「やっぱりね、それなら安心して?その人ね3週間?くらいたった時に付き添いの方と2人で来て、『叶いました、今までありがとうございました!』『今まで__のことを支えて下さりありがとうございます!』って言って1輪の銀の百合を見せてくれたんだよ」
「えっ…。じゃあ___」
その2人は……叶った…?
「そう、恋が叶ったんだよ。とても幸せそうだったよ。それで、『もし、同じような人が来たら連絡をください』って言って連絡先を渡してきたんだ、流石に私も驚いたけどね凄い真剣な表情だったから受け取ったんだ」
そんな人達もいるんだ────
「どうかな?その2人と話してみるかい?」
話をして、俺は変わるだろうか…
「心配しなくていい、とてもいい人達だったよ。」
「はい…」
そこまでこの先生が言うなら間違いないだろう
「その方達と話がしたいです…!」
「! わかった!連絡しとくから明後日また来てくれるかな」
「はい」
その日は終わった
俺は早く明後日になって欲しいような、欲しくないような微妙な気持ちでいっぱいだった___
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花言葉とか素敵ですよね()
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