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砂の涙。
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新しい学年に上がり、指定された教室の指定された席についてただ時間が流れるのを待っていた。
直にチャイムが鳴るとザワザワした教室がだんだんと静まり鳴り終わるのと同時に誰も話さなくなる。
それを見計らった様にドアが勢いよく開くと見たことのない教師が白衣を揺らしながらゆっくりと教室へ入ってきた。
その揺れる白衣を見た瞬間。
その前髪から除く目を見た瞬間。
その息の音を聞いた瞬間。
俺の 世界で一番会いたくなかった人物なのだと
気付かざるを得なかった。
゚砂の涙。
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