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マーキング
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「尼野くんも、俺にマーキングしたいと思う?」
「・・・」
俺は少し間を空けて、答える。
「思わない。そんなの一回やったら、歯止めも利かなくなるし、キリが無くなるだろ」
片腕に付けたなら、もう片腕にも付けたくなるし、胸に付けたのなら腹や背中にも付けたくなる。
面倒だし、アホらしい。
「そういうもの?」
楽は首を傾げてヘラりと笑いながら尋ねる。
「そういうもの」
俺はこくりと頷いて、鞄を持つ。
「もう出るの?」
「バラバラに出た方がいいだろ」
「なるほど~」
鍵は昨日渡したし、流石に戸締りしないで出るってことは無いだろうが・・・釘は差しておく。
「出る時はちゃんと鍵掛けて行けよ?」
「へーい」
玄関で靴を履いて外に出ると、また嫌いな寒さが身体に纏わりついた。
この時間に出るとなると、教室では一番乗りになるだろうか。
「・・・着いたら高速で暖房つけてやる」
そういえば、楽に暖房を消すよう言ってなかったなと思い出した。が、戻るのも面倒なので、俺はそのまま学校へと向かった。
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