アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
噂
-
る。けど、家での尼野くんを見てると、学校での尼野くんの方が偽物に感じる。不思議だ。
電車に乗り込んで揺られながら、俺は二人の会話の続きを聞く。
『ちゅーといえばさぁ・・・何でも屋、ちゅー上手いらしいぞ』
『へぇ』
『反応薄っ』
『あんまり興味ないしな』
『お前、何でも屋の話題めっちゃ食いつき悪いよな・・・』
『お前は何でも屋の話題ばっかりだよな』
『おう、ネタ多いからな』
何でも屋って、俺のことだよね?ネタ多いって、いったい何処から調べてくるんだろう。
ちゅーとか、学校の生徒とした覚え無・・・いやあったかも。女の子だったか男の子だったかはあやふやだけど、多分ある。
『他にもあるぞ!耳の裏にホクロあるとか、学校中の生徒の名前覚えてるとか、暴力振るっても笑顔崩れないとか』
『すさまじい情報力』
『だろ?』
俺、耳の裏にホクロあったんだ・・・すごい、知らなかった。
ちょっと後で鏡で見てみよう。
俺は耳たぶをいじりながら、電車を降りる。
『凛、そんな情報何処から集めてくるんだよ??』
『他クラスの奴からとか、女子からとか、ネットで知り合った県内の友人とか?あと、先輩後輩とか』
『コミュ力の化身』
『すごいだろ』
『すごいって言いたくないけど、すげぇ』
なんだか、だんだん心配になってきたぞ??
面白いなぁって思って聞いてたけど、この人、もはや同棲がバレるかもしれない危険人物なのでは・・・?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 116