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授業が始まり、授業が終わって昼休み。凛は楽への思いを自覚してからというもの、ずっとソワソワしている。
「凛ちゃん、何か今日変じゃね?」
凛が購買にパンを買いに行った後、一樹がこそりと俺に耳打ちをする。
「あぁ、おかしい」
俺は頷きながら、机に弁当を置いた。
こんな面倒なことになるなら、もう少し言葉を選ぶべきだった。
「なんかソワソワしっぱなしっつーか、呆けた顔してるっつーかぁ・・・」
一樹はモソモソとコンビニのおにぎりを食べながら話す。
「あぁ」とそれに返事をしながら弁当を空けて、俺は箸で卵焼きをつまむ。あっちの方に綺麗な方を入れたから、こっちのは少し焦げついている。
「なぁ一樹、静夏・・・・飯食い終わったらちょっと来てくんね?」
帰ってきた凛は、クリームパンを片手に真剣そうな顔で俺らにそう言った。
「お、おぉ、どした?」
「後で話すから・・・静夏はもう知ってるよな?」
「あぁ」
微妙に重い空気の中さっさと昼食を終えた俺たちは、そそくさと人気の少ない校舎裏に移動する。場所のチョイスが完璧に小学生だ。
「・・・で、どした?」
一樹の言葉に凛が待ってましたと言わんばかりに口を開く。
「俺さ、楽のこと好きかもしれない」
「は?」
ポカーン、と一樹が口を開く。
その顔面にはまさに、「何言ってんのコイツ」という具合。
助けを求めるようにこちらに目線を送ってきた一樹に、俺は肩を竦めて見せた。
「お前らが一番仲良いじゃん?静夏とか彼女いたことあるみたいだし、恋愛相談乗ってくれるかなって」
凛は照れながら、モジモジと頭をかく。
何で俺が今朝自覚した面倒くさい男の恋愛相談を聞かなくちゃい
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