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ピアスの思い出
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楽side
「いやぁ~、寝かせて運ぶのダルいなぁ」
俺は尼野くんから貰った薬剤を手に、愚痴る。
まぁ仕方ない・・・尼野くん(の家とお金)のためだ。
路地に呼び出して、近い廃屋の地下に運ぶ。なんとも厄介な作業。
りんちゃんもまさか、誘いに乗ってくれると思わなかった。
俺はりんちゃんを誘った流れを思い出す。
『相談聞いてほしいんだ、りんちゃん結構情報通だよね?できれば二人になれるところがいいな・・・』
こんな怪しい誘いに乗ってくれてありがとうというレベルのお誘いだ。
「よく乗ったなりんちゃん」
尼野くんにやったら、鼻で笑われそう。
そんなくだらないことを考えていると、尼野くんから通話が掛かってきた。
「はいはーい、こちら能天気ぃ、脳みそ飛んでまーす」
俺は出るなりフザける。
『能天気、凛がそっちに向かった、受信機つけてるか?』
尼野くんはいつもの声音で淡々と尋ねる。
俺のペースに慣れてるみたいだ。
「つけてるよ~、スイッチも入ってる」
俺は耳についた機械を指で弄びながら答える。
『・・・ちょっと確認する、通話切れ』
尼野くんに言われるがままに、俺は通話を切る。
『聞こえるか?』
すると次は耳元の機械から尼野くんの声がした。
「おぉぉ!!聞こえるよぉ!」
俺はケラケラと笑って答える。単純に画期的なピアスにテンションが上がった。
「凄いねこのピアス・・・でもこのために軟骨ぶち抜いたんだよね・・・」
不完全な穴にこの謎機能ピアスをねじ込まれたのは、数日前のいい思い
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