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デジャヴ
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「俺が何でも屋をしてるのは知ってるよね?近頃、りんちゃんが色々話しまわってるの、ちょっと聞いちゃってさ」
俺は淡々と話す。
りんちゃんは心当たりがあるようで、顔を赤くした。
「・・・俺の事が好きって、本当?」
俺は笑顔のまま尋ねる。
「えっ・・はっ・・?!あ・・・えっと」
りんちゃんはあからさまに初心な反応をする。
真っ赤になって慌てていて、少し可愛い。
尼野くんと違い擦れていないのが一瞬でわかる。
「・・・だよ」
りんちゃんはわたわたしていたが、俯いてポソリと呟くように言う。
「??」
聞き取れなくて覗き込むと、急に顔をあげた。
「好き、だよ」
「へぁ・・・」
堰を切ったように出たりんちゃんの真っすぐな言葉に、俺は思わず間抜けな声を上げてしまう。
純粋ってこういうことを言うんだろうか。真っ直ぐで綺麗だ。
「あ・・・うん」
俺は思わず一瞬素に戻る。
「それで、ね?相談なんだけど・・・・」
俺はちゃんと持ち直して、真っ赤な顔で目がウルウルしてしまっているりんちゃんに向きあう。
正直子犬を虐めているような気分だ。
「りんちゃんが誰に話したのか、教えてくれないかな?」
俺はにっこりと笑って尋ねる。
「仕事とか依頼に支障が出ちゃうと、困るからね」
それから付け加えてそう言う。
「それは・・・」
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