アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
新しい噂
-
楽視点
「結局、尼野くん帰ってこなかったなぁ」
俺はぐいーっと伸びをして、屋上の壁にもたれかかる。
今は四時限目の授業中。俺は安定のサボり。
監視カメラに映る尼野くんは、いつも通りだ。
昨日はお姉さんとホテルで寝たから、結局尼野くんが何時に帰ってきたのかはわからない。
「・・・俺にしては、結構待ってたんだけどなぁ」
まぁ、尼野くんは未知だし仕方がない。
『杉沼彩ちゃん・・・って、同じクラスだったんだ』
俺は監視カメラを尼野くんから彩ちゃんにうつす。
凛とした気の強そうな釣り目に、はだけた制服・・・そういえば、女子クラスカーストの上位にいた気がする。
なんらかの行事の時、クラスを引っ張っていたような・・・薄々そんな印象がある。
俺は昼休みが近づいてくるのに、少し気だるい気持ちになる。
どうして恋愛というものは、人をこうも面倒くさくさせるんだろう。
何もしなければ何も問題は起きないのに。
「!」
考えを放棄してうとうととしているうちに、終礼のチャイムが鳴る。
「行きますか」
俺は気合半分気だるげ半分で、階段側で彩ちゃんを待った。
数分くらい待つと、二人くらい女の子を引き連れた彩ちゃんが来る。
「・・・あんた」
彩ちゃんは俺を見た途端、鋭い目つきで俺を睨み付けた。
「凛の告白、断ったって本当?」
俺はにっこり笑みを張り付けたまま考える。
そうか、そういう設定になってたんだなぁ。
凛ちゃんが自分で考えてまた広めたのかもしれない。
「うん、そうだよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
86 / 116