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明日は休もう
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楽side
「起きろ、飯買いに行くぞ」
そう言われて、俺は揺さぶられる。
「ん・・・ん・・」
薄い意識のまま寝ぼけながら起き上がると、尼野くんの手が俺の頭を撫でる。
「・・・ご飯、コンビニ?」
俺は尼野くんの手をとって、自身の頬にあてる。
「あぁ」
尼野くんは短く返事をして、部屋から出ていった。
「え、あ、ちょ、待って」
俺は慌てて着替え、尼野くんを追いかける。
着替えるといっても俺の服はあんまりないから、尼野くんの服を借りてる・・・。どれでも借りていいっていうけど、たまに凄く高い服があるから気を付けてる。サイズは少し、大きい。
小走りで玄関前に行くと、もう着替えた尼野くんが靴を履いていた。
「楽、明日休もう」
「え・・・いいけど」
俺は戸惑いつつ、外に出る尼野くんに続く。
俺も一緒に休めってことだろうけど・・・。
「どうして急に・・・?」
「サボりたくなった」
尼野くんは一言、あっさりとそういう。
「昨日、帰ってこなかったことと何か関係ある?」
俺は尼野くんの顔色をうかがいながら、尋ねる。
「特に無いよ」
尼野くんは特に表情を変えることも無く言う。
「そっか」
俺はそれ以上聞かずに、そう返事をした。
高校生が夜中に帰らないって、それなりに理由があると思うけど・・・。
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