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噛んで
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「はぁ」
全く、生徒に雑用を言いつけた挙句すたこらさっさと帰ったなんて先生の風上にもおけない。
次会った時には文句言ってやろう。
すっかり薄暗くなった放課後の学校はちょっと薄気味悪い。
早足で鞄を取りに教室に向かった。
案の定教室には誰も居なくて、薄闇があたりを支配していた。
電気を付けるほどでも無い、そのまま手早く鞄にものを詰めて帰ろうとした、が。
視界に入ったのは、上代の机の上のパックジュース。ストローベコベコの奴。
ぞくりと背中が震えた。
噛み跡が深い、もう吸えないんじゃないかってくらい平たくなってる。
羨ましい、ストローになりたい。
そっとそのパックを手に取った。俺の浅はかで汚い願望がどんどん湧き出てきて、持つ手が震える。
かんでほしい、かんで、おれをーー
「何してんの」
「ひょえっ!?」
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