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《君の声で僕を呼んで》1
(やばい起きなきゃ……)
今日は施設にいた頃のハウスメイトに会う約束があった。
5人しか残らなかったハウスメイトが全員集まれる予定になっていて心做しか僕もワクワクする。
「遊!でかけるからお金ちょうだい。」
「どこ行くの?」
「病院。ハウスメイトに会ってくる」
そう、ハウスメイトの1人はあの逃亡から今までずっと眠っていて目を覚ましていない。
重傷を負って、精神までやられたらしい。
「零!おはよう、忙しいのに来てくれてありがとう。
此舞と行人はもう来てるよ。」
「空おはよう、久しぶりだね。」
駆け寄ってきたのは空、今はどこかの家に引き取られて
榎宮 空 という名前だったと思う。
話に出てきた此舞は 穂積 此舞 施設に入ったあともずっと自分を捨てた家の苗字を名乗っている。
行人というのは 相澤 行人 彼も施設に入ったあともずっと自分を捨てた家の苗字を名乗っている。
「微の体調はどう?目覚ました?」
「ううん、まだ起きない。相変わらずずっと眠りっぱなしだよ。全く…待ちくたびれちゃうよね〜」
微というのが4人目、重傷を負いながらも逃げ延びたハウスメイト。
空と微は愛し合っていた。
歪な形だったかもしれない、人から見たら 依存 であったり 寄生 ともとれるようなものだった。
それでも2人は心だけは共にあった。
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微や空も2ページ目の登場人物紹介ページに追記してありますのでご覧下さい。
随時更新していきますのでよろしくお願い致します。
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