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「僕が産まれたのは ———— 」
【side 優人 過去へ戻ります。】
僕が産まれたのは京都の大きな病院。
産まれてきた僕の目は真っ赤で、零れた涙は凍っていた。
双子の兄として生まれた僕はきっと跡継ぎとして期待されていたと思う。
でも僕が生まれてすぐ、僕の力を恐れた両親に東京の施設へと捨てられた。
そこで20年間育った僕は1人パートナーもいた。
幸いにもパートナーは1人、その時パートナーだったのが 優香 という女性。
優香さんは子供の頃父親から性的虐待を受け、挙句真冬に走る車から放り出されたのだという。
優香さんはすごく美人だった分、生い立ちは悲惨だった。
20歳の時、優香さんが19歳の時だった。
精通と生理が来てからずっと妊娠させないようにと思って耐えていたけど、僕も優香さんも限界だった。
そして、優香さんは2人の子供を妊娠した。
妊娠したことを知った僕と優香さんは少ない知識を必死に使って、2人の子供に名前をつけた。
リグ、そしてリツ。2人の可愛い子供。
本当にそう思っていたし、今でも思ってる。本当だよ。
当時は4人でここから逃げて、幸せになりたいと思っていた。
でも優香さんはその後すぐ、僕が鬼人の相手をしていた時に偶然にも施設へ来ていたという僕の弟の正人に引き取られたと聞いた。
僕は物心ついたくらいの時に自分に温度を低くする以外に少し先の未来が見える力があることを知った。
その力を使って、鬼人が看守をしなくなる時に施設から逃げ出した。
それからは優しい警察官の人に拾われて、必死に高校卒業資格をとった。
今は検事になって人を正しい罪に導く仕事をしてる。
2人があの施設にいたのを知ったのは本当に今日だった。
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