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凛子お泊まり
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今日は、米崎さんの家には、行かない。
というより、行けない。こんな、下心持った男が来ても、米崎さん困るだけだし。
というか、今日学校の前で見たのは米崎さんだったのかなぁとぼんやり。
家に帰っても誰も居ない。父さんとはもう1ヶ月くらい会ってない。母さんはこの前会ったけど。
つまらない家。
1人でぼーっとしていたら夜ピンポーンとインターホンが鳴った。
「こーちゃん!今日遠慮したでしょ!あと泊まりにきたよ!」
凛子は顔が少しむすう、としていて、俺がドアを開けるや否や部屋にズンズン入って来た。
「ごめんって、凛子…、だって彼氏さんだし。それにしても晃さんかっこよかったね。」
「……だ、よね…、本当に今度からサングラスしようかと思うほどには…」
スルリと話を変える。凛子も眩しいと思ってんのか。本当にぞっこんなんだなぁ、とこうして見ると実感。
「それよりこーちゃん。今日は1人で帰って来たの?大丈夫だった?痴漢とか」
「いや、……雛川と。痴漢とかあってないよ。俺、男だからね?」
「だってこーちゃん前に朝に痴漢されてたの見た。………って、え、雛川くん?え、そこまで行ったの?え、」
なんか色々突っ込む点がありすぎて言葉も出ません、はい。痴漢は、中1の時に1回だけ。
女の子と勘違いしたのかなぁとか思ったけど俺男だしズボンだって履いてるし…まあ身長はさほど高くないけど。というか凛子がそれ知ってるの初耳。
「雛川、は……ああ、いや、聞かないで。恥ずかしいから。まとまったら自分から、言う…」
思い出しただけで顔が熱い。パタパタ手をうちわがわりにして扇いでると凛子はこっちを見て少しニコニコしてる。
「私はいいと思うよ。…雛川くん」
俺の周りには、雛川ファン多い気がする…、
大翔だって雛川推し?だったし。そりゃ、米崎さん…得体しれない(?)かもしれないけど。
「……そ、だね」
そんな笑顔な凛子にそれしか言えなかった。
米崎さんを想う心はピリと痛んだ。
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