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ある水曜の夜
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出来上がったご飯は割と上出来。
というより、男子高校生2人でやったと考えれば結構いい感じ、だと自負しております、はい。
ただいま20時半です。
…2人揃ってもぐもぐ食べてるけど、前まで何話してたっけ、赤ちゃんから中学生時代。
ずーっと一緒にいたのにな…。
俺が、勝手に悲しんで、勝手に高校変えたから。今更ながら、本当に千歳に申し訳なさがこみ上げてくるわ…、
「湖太郎また暗い顔してるぞ」
ぼーっとしていたら千歳に手をフリフリされて、ハッと現実に戻る。
「…いや、ごめん。昔思い出してて」
「そんな暗い過去あったっけ。まあ…高校に入ってからあんま湖太郎と関わらなくなったから高校までのことならある程度は知ってるけど。」
「…御免…」
「何に謝ってんの」
「俺が、約束してたのに勝手に高校変えて、一緒にいられなくなって」
…って口に出した瞬間、なんか違和感。
おかしくない?…なんか俺、今の高校に千歳いなくてしょげてる人みたいなんだけど。
ご飯器官に詰まらせそう…、
「湖太郎が謝ることじゃないじゃん。しかも、同じじゃないからこそ、気づくことってあるしな。」
とケラッと笑って千歳はご飯を知らない間に完食していた。
同じじゃないからこそ、気づくこと…。
でも最近、というか今、は思うんだ。千歳が同じ学校にいてくれたらって。
もう、そんなの遅いけど。手遅れだけど。
明日は木曜日、で、また学校。
あと、木、金、土で日曜休み。長いなぁ、と。
まあもう日曜日が来ても、どうでもいいんだけど。…というか学校で米崎さんに会うんだよなぁ…、嫌だな、としか思えない。
また、多分顔見たら苦しくなる。
「湖太郎、そういえばLIME教えて。聞いてないから。」
と、突然言われて言われるがままLIMEを交換して。そういえば千歳との連絡切ってたなぁ、と思い出した。
あとは、風呂入って、早く寝よう…
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