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高見先生と伊藤先生が言い合ってる間にさっさと食べて出ていってしまおう
そう考えて手に取ったクロワッサンを口に含むと
何層にも重なる生地がザクッとした食感を生み出し、焼きたてだからかホカホカとしていて、バターの芳ばしい香りがなんともいえない
「おいしい…」
思わずそう呟くと騒いでいたはずの高見先生と伊藤先生が静かになっているのに気づいた
顔を上げてみると2人が僕を見ていた
「あまり、見ないでくださいよ…」
「わ、らった…」
「え?」
「今、凄い自然に笑ってたよ空くん」
「そうですか…?全然意識してなかったです…」
「…綺麗だな
お前は見た目も心も誰よりも綺麗だと思う、今の笑顔見たら、そう思う」
「空くんは全然汚くなんかないよ、高見先生の言う通り誰よりも綺麗だよ」
「そんなこと、ないです…
でも、ありがとうございます」
何を見てそう言ってくれるのかは分からないけれど、素直に嬉しいと思った
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