アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
(59)
-
「おはようございます、空様」
正門につくとちょうど滝沢さんが海を車から降ろしているところだった
「おはようございます、滝沢さん
2日も任せてしまってすみませんでした、ここからは僕がやりますよ」
「いえいえ、体調第一に、ですよ
無理はなさらないよう」
「大丈夫です、ありがとうございました
海もごめんね、行こうか」
海はさっきからなんだか膨れっ面だ
怒ってる…?
「空、2日も帰ってこないなんて聞いてない」
「ごめんね、凄い寝ちゃって」
「大丈夫なの…?」
「うん、もう元気だよ」
そう言うと安心したように息をついた
でもそんな穏やかな様子も一瞬で、また小難しい顔をしてしまった
「どうしたの、海
何か悩み事?」
「……空が、家に居ない方がいいのは分かってるんだよ」
「どうして…?僕、何かしちゃったかな
海は僕が側に居ない方がいいの?」
唯一、僕を必要としてくれる海にまで見捨てられたら
僕はここに居る意味がなくなってしまう
だから、そんな事言わないで
なんでもする、嫌なところは直すしこの前のことがまだ怖いなら僕が絶対に守るから
だから、お願いだから捨てないで…
「違うよ!僕には空が必要だよ」
慌ててそう言ってくれる海に、僕は安心した
でも、
「じゃあ、どうして?どうして僕が家にいない方がいいなんて言うの」
僕が気になるのはそこだ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 239