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「海、おまたせ」
昼休み、伊藤先生と高見先生と話してチャイムが鳴る数分前に教室に戻った
視線や陰口は収まる気配がないまま放課後を迎えた
もうぐったりだ、いつもの数倍疲れた
「空、今日最後だね、一緒に帰るの」
「そうだね…寂しくなるね」
そうか、今日で海の送り迎えは最後だ
僕のあとは誰がやるんだろう…
送り迎えは滝沢さんになるんだろうな
学校では…
うーん、どうなるんだろう
僕が門まで迎えにいく、とかそういう感じになりそう
「今日はご馳走だといいね!」
「うーん、どうだろうね」
まさにウキウキという言葉が当てはまるような海に少し笑ってしまう
「あー、何笑ってるの!」
「海、はしゃぎすぎだよ、どうしたの?」
そう言えば黙り込んでしまう
「明日から空は寮生活なんだから、最後の一緒に帰るときくらい元気なところを見せたくて」
「可愛いなぁ海は、そんなの気にしなくていいよ
たぶんこれからも門までは送り迎えすることになるだろうしさ」
「そんなことさせないよ!だからほんとのほんとに今日が最後!」
「えぇ?じゃあ誰が教室まで送るの?」
「それがね、相談があって…」
真面目な顔になった海
なにか、深刻なことなんだろうか
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