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「おら、これ持ってけ」
しばらくすると寮監が手押しの台車を持ってきてくれた
あんなことがあったあとに素直にお礼を言うのもなんだか釈だったけど、助かるのは事実だから
「すみません、ありがとうございます」
しっかりとお礼を言った
のに、寮監はいつまで経っても無言で沈黙が痛くて
何か言ってくれてもいいのに、と膨れながら顔を上げると目を見開いた寮監と目が合った
刹那、寮監は声をあげて笑い出した
僕は訳が分からなくて混乱する
「え、えと…?」
そんな僕を見てまた笑う
「ッ腹痛てぇ…」
お腹を抑えて1人でゲラゲラと笑う寮監が気味悪くて、早くその場を離れるのが吉と考えた僕は逃げるように来た道を戻った
だから、聞こえなかった
「襲ってきた相手にお礼なんか言うかよ普通…」
そんな、寮監の言葉なんて
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ストックが少なくなってきたので1日2回更新から1日1回に変更させていただきます
いつもありがとうございます
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