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僕は自分の教室に戻り、席についた
鞄の中身を机に移そうとすると、指の先に何かが当たった
少し厚さのある紙、だと思う
思わず辺りを見回すとニヤニヤとしながらこちらを見る集団があった
その集団はいわゆる不良集団で
勉強、運動、容姿、家柄
どれかひとつでも飛び抜けていいものがある生徒はS組になる
生徒会だったり風紀だったり役員もそう
S組ほどでもないけどそれなりに上位に位置する生徒はA組
海はA組だ
S組とA組はいわゆる特進クラスで授業内容が違うらしい
B組から下はどこも同じ
でもどのクラスにもやっぱり普通とは違うみちをいきたい人達がいるわけで、それが不良たち
今までは関わらないように、というかクラスのみんなと関わらないようにしてきたのに
なんだか嫌な予感しかしない
恐る恐るその紙を取り出してみると、それはシンプルな茶封筒
やっぱりそれは少し厚みがあって何枚かの紙が入っているようだった
開けてみると、小さなメッセージカード
と、写真
"海の代わりにヤらせてくれるらしいね?"
その代わりにがやけに強調されたカードと共に、十数枚の、城島さんたちに襲われた時の写真
あの時写真なんて撮ってたんだ、なんて呑気なことを考えたけど
思い出すとやっぱり怖くて
手が、身体が、心が震えて
咄嗟に先程からこちらを見ている集団の方へ顔を上げて首を振ってしまった
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