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「ぼ、くとっ…友達に、なってくれますか…?」
涙がボロボロと溢れて、拭っても拭っても止まらない
ゴシゴシと擦っていると、律の手が優しく目尻に触れた
「むしろこっちが頼んでんだけどな
これからよろしく、空」
優しく涙を拭ってくれるその手が
"僕の"友達の手であることを意識すると
くすぐったくて、あったかくて、嬉しくて
胸がいっぱいになった
「涙、止まんないなぁ」
苦笑混じりに漏らされたその声に、申し訳なくなって咄嗟に下げていた目線をまた律の方に戻すと
さっきよりも数倍優しい目線と鉢合わせになった
やっぱり、くすぐったい
「学校のこととかさ、色々教えてね」
「っうん…!」
早く寮に戻って、もっと律と話がしたい
律のことが知りたい
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