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「あれ?空、今日も出かけるの?」
僕はあれから数日後にかかってきた寮監からの電話にすぐに出て、次の日から簡単なアルバイトをさせてもらっていた
給料は破格の日当2万円(高見先生が脅したらしい)
最初は本当に1万円でも十分すぎるから、と抗議したのだが広さんはそれでいいから、と引いてくれなかったのでそのままだ
今日で4回目なのだが、遂に律から怪しまれてしまった
でも、この時のために用意していた言い訳をここぞとばかりに口にした
「寮監に少し手伝って欲しいことがあるって言われてて
本当に簡単なことだし、たまにだから」
(う、嘘は言ってない!お金はもらってるけど…)
「そうなんだ?俺も暇だし行こうかな」
そ、それは困る…
僕はお金をもらってやっているのにその隣に無償で働く律がいるなんて、た、たえられる気がしない
「や、1人でも手が余るような本当に簡単なことしかしてないから
大丈夫だよ」
久しぶりに口にした大丈夫、は
どこか焦った色をしていた
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