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何日かバイトさせてもらって、その度に2万円も貰ったわけだからそれなりにお金は貯まった
そしてついに8月
律が言っていたお祭りは8月1日、明日だ
「空ー!これ!浴衣!父さんたちがあっちで良いの見つけたからって送ってきてくれた」
「えっ、悪いよ…浴衣なんて高いのに」
「でももう送ってきちゃったんだから着ない方がもったいないよ!」
「ごめんね、ありがとう…
それにしても、海外で浴衣売ってるんだね」
「日本の文化が認められてきてる象徴だねぇ…
あ、空はこっちの水色のやつだって
空って名前だからかな」
律はふふふっと笑いながら僕に紺色で下にいくにつれて水色になっている浴衣をかざした
律の目にどう写ってるんだろうか…
着られてる感が出てそう
「うん、似合ってる」
「ほんとに?」
「嘘は言わないよ、明日楽しみだねぇ
8時から花火始まるんだって」
「うん、楽しみ」
やっと、やっと僕の夏が
生まれて初めての夏が来る予感がした
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