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「ちょ、ちょっとまっ…りつっ…!」
「ごめん、むり」
寮に着くなり先程の啄むようなバードキスとは比にならないようなキスをされる
「ん、んぅ…っ」
「空、鼻で息すんの、死んじゃうよ」
「そ、んなの、いきなりできないよ…!」
「ふふ、可愛い、空」
「んなっ…もう、黙って!」
ずっと、バレちゃいけない感情だと思ってた
ずっと、隠して、隠して
最後まで良い友達のままで、いるんだと思ってた
だから、いきなりの展開についていけない自分がいた
嬉しくて嬉しくて、もう脳が働いてない、追いつかない
「ごめん、空
俺、もう我慢できない」
玄関で縺れるようにして絡み合った唇を、ようやく離した律はそのまま僕の肩を掴んで律の部屋のベッドへと連れ込んだ
いやでもこの先何をするのかが分かって、体に力が入った
「今日もあんなことがあったし、空はいい思い出なんてないから怖いと思うけど
絶対、優しくする、大事にする」
「…、んで…」
「え?」
「な、まえ…よんで、律」
過去のトラウマを思い出して震える喉を押さえつけて、懇願する
律の暖かい手が、僕の頬を包み込んで
律の真っ直ぐな目線が僕を貫いた
「空」
それだけで、ぶわっと顔が熱くなり、感じていた恐怖が吹っ飛んでいくのを感じた
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