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「あ、空!」
「海…」
1人で教室を移動していたとき、海が声をかけてきた
その背後には律もいたけど、僕を見てまたすぐに目線を外した
昨日は結局よく眠れなくて寝不足のまま、また学校へ来た
朝からずっと僕が律に告白して振られただの海と律が付き合っただの散々な噂が流れていた
どれもこれもあながち嘘ではないから全部ににいちいち傷ついて疲れていた
懐かしかった、好奇の目線も色のついた目線も
律と居ると全然気にならなくて、最近では完全に忘れてしまっていたものだった
「昨日、大丈夫だったの?
律くんが大丈夫そうだったって言ってたけど、空連絡返してこないし…」
「あぁ、ごめん忘れてた
ちょっと疲れて部屋に着いたら直ぐに寝ちゃったんだ」
「そうなんだ!
もう大丈夫なの?ちょっと顔色悪いけど…」
「うん、大丈夫
寝すぎてちょっと気持ち悪いくらい
でも今日はお昼ちょっと用事があるから、律と2人でご飯食べてて」
「分かった!じゃあまた明日かな?」
「ん、じゃあね、律も」
返事を聞くのが、そもそも返事してくれるのかどうかが怖くて、口を開く前にその場から逃げた
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