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もう一度外に出ようとドアノブに手をかけると、迅の部屋の扉が開いた
「あ、あと、外に出るならもう少し首の詰まった服の方がいいとおもうよ
君がそれでいいなら別にいいけど」
顔だけ出してそれだけ言うとまたすぐに引っ込んでしまった
言われた意味がよく分からなくて、玄関にある姿見で確認してみても、別に悪いところはないと思う
首が詰まったってことは首に隠した方がいい何かがあるんだろうけど
自分で引っ掻いて出来てしまった傷は治りが早くて今は小さめの絆創膏1枚で隠されているし
着替えるのもめんどくさいし、せっかく忠告してくれたけど、このまま出よう
外は暗くなりかけていた
だんだん日が短くなってきて秋の訪れかな、なんて考える
ノートを適当に何冊か買って、晩御飯の材料も買ったから結構な大荷物になってしまった
自動ドアを抜けて帰路につこうとした、その時
「いっ…え、ちょ」
突然腕を強く引かれて袋を全て落としてしまった
そちらに目がいっているその隙にあっという間にコンビニの陰に連れていかれた
「無防備だね」
初めて顔を認識してみると、心臓が強く鳴った
「き、じま、さん」
「久しぶり、空くん」
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