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クラス1
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隆彦「あー!入学式つっかれた~!」
郁人「隆彦,声大きい。疲れたのは分かるけどもう少しボリューム下げろよ」
隆彦「ひでぇ~!もっと俺に優しくしろ~!」
郁人「嫌だ」
隆彦「うぅー!遥~!郁人のやつが虐めてくる!慰めて~」
ぎゅっと抱きしめられて身動きが取れない。
頭をグリグリされてる肩が痛い。自分より遥かに大きなタカくん。
あと周りの視線が痛い。
イクもタカくんも美形の類だから僕なんかが近くにいたらまぁ嫉妬の視線が当然突き刺さる。
遥「タカくん重いよ?
よしよし,声が大きかったのも悪かったしイクがちょときつく言ったのも悪かったということでおあいこでしょ?ね?」
笑いながらいうと分かったって言って離れてくれた。
ふぅタカくんを背負ったまま動くのは流石にキツい。
隆彦「そーいえば遥」
遥「ん?」
隆彦「お前怪我してる?」
遥「え?してないよ?」
隆彦「そう…なんか血の臭いが微かにしたような気がして…気のせいなら悪い」
遥「別にいいよ?多分ここに来る時に転んだ子どもがいてね?手当した時に付いたのかも…」
隆彦「あっそう?ならいいんだ」
相変わらず鼻が利く。
朝ちょと吐いた時喉が胃液で傷んだ上切ったからその臭いだろう。
気をつけよう。
郁人「それにしても残念だったよね。ハルだけ離れちゃって…」
遥「うん」
成績順にクラスは構成されているため小さい頃から勉強ばかりしていた僕はなんと全教科満点をたたき出したため2人とはクラスが離れた。
イクはもともと普通に頭が良くてタカくんはまぁちょと…ね?だから一緒に勉強してイクと一緒くらいの点数まで上がった。
僕はSクラス。
2人はBクラス。
勉強をしていたことを後悔もしないし,満点をだしたのも嬉しい。今まで一生懸命頑張ってきた成果が形として現れたから。
「ねぇアイツでしょ?全教科満点でSクラスに入ったって奴。」
「ちょと顔がいいからって浮かれすぎじゃない?どうせコネとかでしょ?」
「あの二人だってお金とかでどうせ買ったんだろ?」
「俺は体売ったって聞いたぜ?」
「マジかよwwそこまでしてイケメンと仲良くなりてぇのかよwww」
「自分がそこまで1番ってヤバ…」
陰口や噂には慣れてる。
中学の時にもこの2人といたから少なからず色んな噂はたっていた。
それにもっと嫉妬深い人が何をするか…知ってるから。
だから僕は気にはしない。僕は…
隆彦「ちょとアイツらシメに行くか…」
郁人「そーだね,ちょと勝手に言い過ぎだから軽く躾が必要だね」
遥「2人とも…」
今にもコソコソ言っていた人達の元に飛び込んで行きそうな2人の腕を引っ張って人がいない所まで行く。
隆彦「遥!邪魔すんじゃねぇ!」
郁人「そーだよ。これから躾しに行こうと思ってたのにさ」
遥「絶対ダメだからね?
君たちはただでさえ顔がいい上に性格もいいから目立つんだよ?
そんな君らがもしシメに行ったり躾?に行ったら大騒ぎだよ!
まだ入学したばかりなのに停学が退学になっちゃうよ?だからやめようね?」
郁人「怒られてるのか褒められてるのか分からないね…。でも悪いのはあっちだ」
隆彦「そうそう,大事なダチのことを悪く言われたら普通怒るだろ。努力家な遥が頑張ってきた時間をあんな奴らに変に言われてたまるか。
大事なダチ…。
嬉しい。
隆彦「何笑ってんだよ」
ビシッとチョップを喰らった。
地味に痛くておでこをさすっていると
郁人「ハルは今のタカの大事なダチってのに喜んでたんだよ」
遥「良くわかるねイク…。
あのね?僕はあんな陰口や噂気にしないよ?
だって僕はあの人たちのことを知らない。あの人たちも僕のことを噂ぐらいでしか知らない。
それはもう僕にとって街ですれ違う他人と一緒。
もしこれからクラスとかに行って僕のことへの陰口とか言ってても気にしないって約束してくれると嬉しいな?」
2人ともしぶしぶって感じだったけど分かってくれたようだ。
その後僕らはそれぞれの教室に行った。
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