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文化発表会当日6
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俊樹の腕の中から見た柊の姿はさっきとは打って変わって小人の衣装だった。
確かあの色の小人の衣装が僕と1番絡みが多かったような…。
要「おめぇ…どうするつもりだよ」
柊「ふふ~ん。実は僕,大体のセリフ覚えてんだよね!」
俊樹「それで?」
柊「1番白雪姫絡みが多い小人くんに変わってもらった~」
遥「…」
驚きでただ見つめることしか出来ない。
柊の人と打ち解ける速さは確かにすごいけどいくらなんでも勝手に変わるってのはいけないんじゃないのかな?
柊「俊樹~,遥ちゃん返してね」
だから僕ものじゃないって。
僕を貸し借りしないで欲しい。
遥「…部屋に帰りたい」
柊「ダメ~」
遥「保健室で寝たい」
俊樹「ダメに決まっているだろ」
遥「……トイレにこもる」
要「引きずり出す」
遥「みんなして僕をいじめるんだ…いじめっ子だ」
要「ガキかお前は」
そうですよ。
僕はまだ子どもですよ…。
年の割に背が低くて声も高い。オマケに女顔で貧弱で色も白い。
俊樹「チッ…」
遥「ッッな……ぇ?」
«チュ»
俊樹「そろそろ腹くくれや,それ以上ワガママ言うんだったら今度こそその口閉じるからな」
頭の中が真っ白になった。
今,何が起きた?至近距離にある俊樹の顔。
後ろから胸ぐら引っ張られて…。
自分の唇の横,スレスレのところを触れる。
柊「な…な……何やってるの俊樹」
要「今,おめぇキス…」
俊樹「あ?キスはしてないだろ。あまりにもうるさいから黙られただけだ。唇には触れてねぇ」
今,もしかしなくてもキスまがいなことされた?
俊樹に?
理解してきた途端恥ずかしくなる。
俊樹「随分ウブな反応だな。こんなことされるの初めてだからか?それとも…俺だから?」
あ…遊んでる。
この不良遊び慣れてる。
俊樹「お前にそんな顔させたのは俺が初めてだな。お前の初めて貰った」
遥「遊び慣れてる…不良だ」
俊樹「今頃気づいたのか」
遥「…今後俊樹にはとりあえず近ずかない」
俊樹「寮一緒だぞ?」
遥「回避する」
俊樹「どうでもいいがそろそろ劇始まるぞ」
鬼だ。
ただの鬼じゃなくてエロ鬼だ。
いつか成敗されればいいのに…。
柊「頑張ってね遥ちゃん」
遥「うん…頑張る。今ので緊張吹っ飛んだ」
柊「結果オーライ?」
遥「…癪だな」
柊「遥ちゃんこっち向いて?」
遥「ん?」
«ちゅ»
柊「おでこならいいよね?」
両手を頬に添えられおでこにキスが落とされた。
とても優しいキス。シン達にも良くされた場所。
意味は"感謝,友情,祝福,家族愛"。
遥「ふふ,ありがと柊。じゃあもう行くね?」
そうして舞台の幕は上がった。
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