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衝動的感情
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大切にしたいって気持ちとは裏腹に、壊してしまいたい衝動に駆られる。
この気持ちをなんて呼んだらいいんだろう。
こんなにも好きなのに...。
抱きしめて、キスをして...それだけで蕩けそうなほど気持ち良さそうな顔をする洸介に、我慢できなくて先を急ぐ。
そんな俺に流されそうになりながらも、洸介は慌てて止める。
「まっ...!外!!事務所やで!!!」
はだけた服を直し、息を整えた洸介は、膨れっ面で俺を見た。
ー俺だけのせい?洸ちゃんだって感じてたくせに。
納得いかなくて洸介を見ると、その気持ちが伝わったのか「うるさい!」ってぷいっとそっぽを向いた。
本当に可愛い恋人。
仕方ないので両手を上げて降参のポーズ。
「...続きは帰ってから、だね」
耳元で囁くと、真っ赤な顔して胸を叩かれた。
「今日は絶対せぇへんから!!」
意地悪し過ぎて、洸介が拗ねたように言い放った。
ちょっとやり過ぎた...かな?
そんな洸介も可愛くてたまらない。
スタッフに呼ばれて打ち合わせに向かう洸介。
赤い顔に「風邪ですか?」なんて見当違いのこと言われて、更に赤くなっている。
笑う俺を睨みつけて、部屋から出ていった。
深夜に仕事が終わり、先に仕事が終わってるはずの洸介の部屋へ向かう。
リビングに居なかったので、仕事部屋かな...と覗くが居ない。
浴室も、寝室にも居ない...となると、俺の家に居るんだろう。
今日はしないなんて言ってたのに、逢う気満々なんだもんな。
自然と笑みが零れた。
リビングには待ち疲れて眠る洸介の姿。
もうすぐ24時になるんだから、当たり前かもしれない。
疲れてるんだろうなぁ...とは思うが、悪戯心が目覚めて眠る洸介の身体をまさぐる。
「んっ...」
身じろぐが、まだ目は覚めない。
明確な意思を持って指が動く。
シャツのボタンを外し、突起を触っていると下半身のソレが反応していくのが分かった。
「...ぁ、ヤ...!」
流石に目覚めて、露な姿になっている自分を見て慌てる。
俺から離れようとするが、そんなことさせるはずない。
引き寄せて、また身体中を触る。
「今日は、せぇへんって...あっ」
「ん~?しないよ。触ってるだけ」
言葉通り、すでに立っているソコには一度も触れていない、キスもしてない。
それでも十分に感じてる洸介は、刺激を欲しがって腰を揺らす。
「屁理屈...!触ら、ないで...」
「恋人だもん。触るくらいいいじゃん。しないんでしょ?」
「っ!...せぇへん!!」
意地っ張りな洸介は、後に引けなくなっている。
可哀想なくらい張り詰めてるソコの近くを撫でた。
ビクッと身体が震える。
「...ぁ...んっ!」
期待してた刺激がもらえず、自然と涙が出ていた。
我慢の限界なのかもしれない。
それでも洸介からの言葉が出るまでソコは触らない。
「どうする...?」
促すと涙目で訴えてきた。
「あ...も、お願い...」
「...何を?」
「俺の...触って。ともとシたい...!」
「了解。...意地悪してごめんね?いっぱい感じて」
可愛い恋人のお願いに、泣かせてしまった分の償いも込めて、めいっぱい愛を注いだ。
違う意味でまた泣かせてしまったけど...。
夜明けに眠りにつく洸介。
好きなのにこんなにも泣かせてしまった。
でも...可愛かった。
自分の中にある、洸介のこと守りたいだけじゃない、もっとドロドロとした気持ち。
...征服欲なのかな?
「ごめんね」
眠る洸介に、もう一度謝罪の言葉をかけた。
*****
今回は書いてて楽しかった!
もっと泣かせる事はできたけど、短編ってことで、軽めに。
いつかコレを原案に長編書けたらいいなぁ。
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