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ミニマムな恋心 2
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目覚めればベッドの上で、部屋のサイズも違和感無い...が、ここがどこなのかが分からなかった。
見慣れない景色が目の前に広がってる。
ベッドも家具も、俺のものでは無い。
そして側に名瀬は居ない。
「な...せ...名瀬!!」
叫ぶとどこからか返事をする声。
バタバタと走りよる音が聞こえて、頭上から抱き上げられた。
「うわっ」
「あぁ、ごめん!驚かせた」
元に戻った訳ではなく、俺がドールハウスに入れられてただけだったようだ。
名瀬に抱かれたまま、今居た場所を見る。
けっこうリアルに作られているドールハウスで、なかなか立派な一軒家だ。
「名瀬が用意してくれたん?」
「おもちゃ屋行って買ってきた。服のサイズ合ってて良かったね」
名瀬が着せてくれたんだろう、気付けば裸ではなくなってる。
彼服状態で、上着だけだけど。
気を失ってる間に色々用意してくれたようだ。
「ありがとう」
たった一日しか使わないかもしれない...それなのに、わざわざ俺の為にって買ってきてくれたんだ。
それにしても...小さな女の子がいっぱい集まる売り場で、デカいおっさんが一人で悩んでる姿は、想像すると笑える。
ニヤニヤ笑ってたら、頬をつつかれた。
「そんな顔するなら、洸ちゃんにも恥ずかしい思いしてもらおうかな」
「は?...恥ずかしい思いって、なんやねん」
「下着とか履かせられるの嫌かなって思って、上着だけ着せたんだよね」
俺を乗せてない方の手で、小さなパンツとズボンをヒラヒラとしてる。
ソレを名瀬が履かせるって言ってるようだ。
「絶対イヤや。そんな事されるくらいなら、今のままでいい」
「そう?ま、俺的には今の格好も十分ソソられるからいいけど」
「ソソられるって...アホちゃう」
「いやいや、見えそうで見えないチラリズムがいいじゃん」
そう言って裾のあたりを触ってきた。
俺自身に触れそうな微妙な場所。
「やっ...ぁ」
直接刺激されなくても、その辺を触られるだけで、その先を想像して身体が反応してしまう。
「今日の洸ちゃんヤラシイ...。何回イケるかな?」
少し勃ち上がったソレが、服の裾からチラチラと見えてるようで、名瀬はその姿に興奮してるようだ。
このままイカされたら、本日三度目となる。
名瀬は一度もイッてないのに、俺だけなんて恥ずかしい。
だからと言って、今の俺が名瀬に出来ることなんて限られてるけど...。
「も...あかんよ。俺ばっかりは嫌」
「ん~...俺は楽しいからいいけど?それに、今の洸ちゃんとじゃエッチ出来ないし」
「そやけど、名瀬にも気持ちよくなってもらいたいねん」
俺の要望でベッドに移動して、座ってもらう。
自分では出来ないから、名瀬にソレを出してもらった。
まだあまり元気の無いソレに抱きついて、先端をペロペロ舐める。
「...は...っ...」
暫くすると名瀬の息が上がってきた。
感じてくれてるみたいで嬉しい。
勃ち上がってきたソレを、俺が舐めやすいように手で支えてくれてる。
「こ、う...ちゃん...」
手が少し震えてるのは...多分動かしたいのを我慢してるから。
当たり前だけど、俺が舐める刺激だけじゃ足らないのだろう。
それでも俺からの刺激を優先してくれて、それだけで感じてくれてる。
俺の唾液だけじゃない、ヌメっとした液体が名瀬のから出てきた。
チュウッと吸うと、ビクッと身体が跳ねる。
「名瀬...気持ちいい?」
「んっ最高...」
名瀬の味が口いっぱいに広がってる。
もっと味わいたくて、先端を集中して舐めたり吸ったりした。
俺の刺激に反応して、トロンと出てくる液体。
ふと視線を感じて名瀬を見る。
優しく見つめられて頭を撫でられたかと思うと、不意にそこから離された。
「名瀬?」
「ごめん、限界...」
少し離れた場所に置かれて、名瀬は自分自身に刺激を与えてる。
くぐもった声が聞こえて、すぐに白濁を吐き出した。
本当に限界だったようだ。
名瀬は荒い息を吐きながら、ティッシュで自身と手のひらを綺麗にしてる。
その姿を見ていたら、ツンっとつつかれた。
「ほん、と...今日の洸ちゃんヤラシイ」
「俺だけや、ない...」
二人とも、この特殊な状況に興奮してる。
普通では有り得ない事だから、普通と違ったって仕方ない。
「それで、洸ちゃんはどうすんの?」
名瀬の舐めてて、しっかり俺のも勃ってるって気付いてる。
意地悪げに問われた。
「ど...うすん、のっ...て」
「このままにする?自分でする?それとも...俺にして欲しい?」
答えは一つしかないけど、それを口にするのは恥ずかしくて...言い淀んでたら名瀬がベッドから立ち上がった。
何も言わずに離れていく。
俺が何も言わないから、呆れたのだろう。
ほんの少しだけ羞恥心を我慢すれば得られるものを、プライドが邪魔して失ってしまった。
名瀬の背中が遠くて...涙で歪んで見える。
情けない事にポタポタと溢れ出てきた。
「え...なんで、泣いてるの」
ふと近くで聞こえた驚いたような名瀬の声。
俯いてたから、近くに来た事に気づかなかった。
「何かあった?それとも、どこか痛い?」
心配そうな瞳で俺を見た。
違う...と、首を振って正直に答える。
「俺が...意地っ張りやから、名瀬が呆れたんやと思うて...」
「洸ちゃんが意地っ張りなのはいつもの事でしょ。そこが可愛いんだから、呆れたりなんてしないよ」
抱き上げられて、涙を舐められた。
「それに...拒否したって強制的に俺がしてたし」
「なら...なんで、離れたん?」
「あぁ、それで悲しくなったの?ほんと、一々可愛いな」
たまらないって顔して頭を搔く。
「ちょっと物を取りに行ってただけだよ」
「...なんやの?」
「ん~...後でのお楽しみ」
そう言いながら服を脱がす。
強制的にってやつを実行してるようだ。
それに対して、俺は抵抗なんてしなかった。
大人しくされるがままになってる姿を見て、嬉しそうに微笑む。
「気持ちいいこと、して欲しかったんだ?」
名瀬の一言に全身が熱くなる。
わざと俺を煽るように言ってるんだ。
「そういう、こと...言わんとって」
「だって、照れてる洸ちゃん可愛いんだもん」
「...っ!」
ニッコリ微笑む、その顔が...幸せそうで、何も言えなくなる。
結局俺は、名瀬が嬉しそうだったり幸せそうな顔してるのに弱いんだ。
だから、意地悪されても許してしまう。
優しくベッドに置かれて、名瀬が枕元でゴソゴソしてる。
手に持ってるのは...綿棒?
それが濡れてるから、多分ローションつけてる。
「これだったら、指で出来ない事も出来るかなって思って」
さっき取りに行ってたのは、綿棒だったようだ。
確かに指より細いけど、綿棒で愛撫されるだなんて...。
胸に綿棒を当てられて、突起をクリクリと刺激された。
ローションのヌルッとした感覚の中に、いつもの快感を呼ぶ刺激が混ざってる。
すぐに息が上がってきて、自然と喘ぎ声が出てきた。
「...あっ...ん、ゃ...」
「気持ちよさそうで、良かった」
胸だけじゃなくて、俺自身も愛撫して...。
驚くほど適確に俺の感じるとこを攻めてくる。
「な、んで...こんなっ」
「ん...なに?」
「気持ち...ええ、とこ...ばっか!」
「あぁ、綿棒での愛撫が上手だって?だって小さくたって洸ちゃんだから、気持ちいいとこは変わらないでしょ」
上手だなんて言ってないけど、言いたいことは伝わったようだ。
綿棒でも気持ちいいのは、普段のエッチの賜物ってことね。
「あっ...や...イッ...ちゃう」
愛撫が気持ち良くて、これ以上触られたらどこ触ってもイっちゃう...って思ってたら、急に愛撫する手が止まった。
イキたくて震える身体。
それでも自分で...なんて嫌だから、名瀬の愛撫を待った。
「いや、とも...お願い、やめないで」
涙目で強請ったら、綿棒にもう一度ローション付けてウシロに宛てがわれた。
「こっちも、ほしいでしょ?」
俺の返答を待つことなく、ゆっくりと中に侵入していく綿棒。
確かに前だけじゃ物足りないって思ってた。
でも、だからと言って綿棒でシテほしいなんて思ってもない。
「イヤっ...や、ぁぁ」
違和感に自然と涙が零れた。
「ごめん、すぐ気持ち良くなるから...」
深さが分からないから慎重に...でも確実に侵される。
指とも名瀬自身とも違う、新しい感覚。
ふわふわしてるから痛くはないけど、圧迫感がある。
ゆっくりと探るように動かされて、俺が気持ち良くなるとこを探してるようだ。
名瀬の言葉通り、すぐにイイとこは見つかった。
「...っっ...やぁぁぁ!」
イキかけてた身体は、その一点に刺激が加えられた瞬間に白濁を出してしまう。
イッてる途中なのに、ソコばかりを何度も突かれて快感が身体中を駆け巡った。
とどまることを知らない快感に、身体はビクビク跳ねて、頭が真っ白になっていく。
喘ぎ声を上げることすら出来なくなって、苦しくてもがいたら慌てて愛撫する手が止まった。
「ちょ、洸ちゃん...感じすぎ。ゆっくり息して...」
「...ひっ...ぁ!...はっ...」
こんな事、初めてで...名瀬の声に合わせて息してたら、やっと落ち着いてきた。
ボロボロと零れ落ちる涙。
「...ごめんね、加減が分からなかった」
そう言って綿棒を抜こうとしたので、今度は俺が慌てて止めた。
「抜いたら...ヤだ。もっと、気持ち良くなりたい」
感じすぎて苦しかったけど、気持ちいいのにはかわりなくて...もう一度って思う。
しかし、俺のお強請りに、珍しく眉をひそめた。
「も、おしまい」
「なん、で...」
「洸ちゃんが壊れそうで...怖い。それに...」
「それに...?」
なかなか続きを言わない。
「...んっ...は、ぁ」
俺の願いは叶わず、綿棒は中から出された。
まだ快感を欲してる身体は、名瀬の指で直接愛撫される。
綿棒では無い、名瀬の熱が伝わってきて、朝よりも気持ちいいって思う。
言葉の続きは気になるけど、名瀬に愛撫を止めて欲しくなくて今は聞かない。
「...ぁ...だめ、もう...っっ!!」
イクって言いきらないうちに絶頂をむかえた。
全身に力が入らない。
そんな俺を見て苦笑いして、ちょっと待っててって濡れタオル持ってきてくれた。
火照る身体に冷たい感覚が気持ちいい。
優しく全身拭いてくれて、綺麗になったら服を着させてくれた。
そして、そっとドールハウスのベッドに寝かせてくれる。
そこで、エッチの途中で聞けなかった、さっきの疑問を問うた。
「なぁ...それに...の続きは何やったん?」
「あ~...気になんの?」
「まぁ、俺のお願い聞けない程の事って何やろうって思うよ」
自惚れなんかじゃなく、名瀬は俺の願いなら何でも叶えてくれるって思ってた。
そう思えるほどに愛されてるって自覚はある。
「呆れない?」
「ん~...多分?」
「多分って...」
俺の返答に笑う。
だって、聞いてみないと分からない。
「綿棒で今までにないくらい感じてくれて...嬉しいんだけど、なんか悔しくて」
「悔しい?」
「そ、綿棒なんかじゃなくて、俺ので乱れて欲しかった」
綿棒に嫉妬したってことらしい。
「アホやなぁ。名瀬がしてくれるから気持ちええんやで?綿棒はただの道具で、そこに名瀬が居ないと気持ちええとは思わへんよ」
「洸ちゃん...」
「抱っこ、してくれへん?」
せっかく寝せてくれたけど、どうしても名瀬と触れたかった。
「いいけど...どうしたの?」
両手で抱き上げられて、手のひらに乗せられる。
顔を近づけてってお願いして、近づいてきた唇にキスをした。
...流石にキスは同じサイズの方がいいや。
でも、触れるだけのチュウしか出来ないけど、名瀬と触れ合うだけで幸せだって思う。
唇の色んなとこにキスしてたら、突然携帯の着信音が鳴り響いた。
名瀬の手が驚いた拍子に震えて...バランスを崩した俺は手のひらから落ちる。
あっという間の出来事だった。
スローモーションのように名瀬が俺を掴もうとするが、その手は届かない。
「洸ちゃん!!!」
大怪我するだろうな...とか、こんな姿で受け入れてくれる病院あるのかな...とか、変に頭は冷静で。
大きな音と共に衝撃が俺を襲った。
「...いった!...って...あれ??」
「洸ちゃん?大丈夫...?」
頭上から心配する名瀬の声。
見上げれば、ベッドから俺を見てる名瀬の姿がある。
「...え...あれ、元に...戻ってる」
ペタペタと身体を触りながらサイズを確認した。
そんな俺を不思議そうに見ている。
「何寝ぼけてんの」
「寝ぼけ...って...あれ??夢やったん?」
夢だとしたら、やけにリアルで...。
まだ痺れるような快感が微かに残ってる。
「どんな夢見たら、ベッドから落ちるの?」
呆れたように言いながら、手を差し出してくれた。
どうやら、寝ててベッドから落ちたようだ。
少しずつ昨夜の記憶が甦ってきた。
そうだ、昨夜は大人の玩具使われて...それで、いっぱい乱れて...だから、夢の中で綿棒なんて物が出てきたんだ!
「名瀬のせいやで...」
「え?...なに、どんな夢見たの」
「うるさいっ!もう、名瀬のエッチ」
「エッチって...否定はしないけどさ、何でそんなに怒ってんの」
理由も分からず怒られて、名瀬はアタフタしてる。
夢の中で何度もエッチな事されたんだ、ちょっとくらい困らせてもバチは当たらないだろう。
ミニマムな俺の恋心。
夢の中でも、いつもと変わらず名瀬の事が大好きだった。
ただ少し違ったのは...設定に流されて、ちょっとだけエロくなったって事。
名瀬は相変わらず優しくて、俺を大切にしてくれて...そしていつも以上にエッチだった。
それは俺の願望?
それともただの妄想?
どちらにしろ、何だか凄い夢だったなぁと思う。
「名瀬、チュウしよ?」
「...えぇ!...なに、もう...洸ちゃんが情緒不安定過ぎる...」
怒ったかと思うと急に甘えたりして...確かに理由が分からなきゃ情緒不安定か。
でも理由は教えてあげない。
夢の中でのキスに満足出来なかったから...なんて、言えるわけないだろ?
「せぇへんの?」
「え、やだ!するよ...シたいです」
むくれる俺に慌てて口付けた。
あぁ、やっぱりキスはこうじゃなくちゃ!
名瀬とのキスに幸福感でいっぱいになった。
キスだけじゃ済まなかったけど...ね。
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