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「鶴見は大丈夫か? ケガは無いか」
「はいっ! ソッコー逃げたので……いや、その、あの……ごめんなさい。助けをよべなくて」
「巻き込まれなかったか。なら、良かったな」
「リンリン……」
「りんは一回ッ!」
「あうっ! ごめんなさいっ」
本当に申し訳ないと思っているのかいないのか、鶴見は俺のむき出しのところにぺたりと手をおいた。
さっき撫でられたときよりかは耐性がついたものの、やはり、他人にそこに触れられるのは気持ちが悪い。
「そこ、なんか書いてあるだろ。一体なんて書いてある」
答えはしばらく返ってこなかった。
それどころか「あうあう」とまたよく分からない声をあげている。だいぶ困っているようだ。
「鶴見?」
「す、すみません。……よ、よっ、読めません」
「そんなにひでぇ言葉なのか」
「そうじゃなくて……か、漢字、にがてで……」
そうだった。うちのクラスの国語のテストの平均点は限りなく一桁に近い。
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