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理性とは裏腹に、身体はイかされかけているという事実が迫ってくる。どうしようもなく泣き叫びたい感情と、喜びにも似た感情がぶつかり合う。
葛藤すればするほど、イイ。
戸惑いは快楽への潤滑油と変わっていく。
「きもちいい?」
「はっ……な! やっ……、ちがっ!」
「早く答えてよ。凛くんはぼくのこと心配して気にかけてくれてるよね? つまり凛くんはぼくのことが好きなんだよね?」
「──っあああッ!」
「ねッ」
濡れそぼった指で敏感なところをくすぐられ、つつかれると、ひときわ高く腰が跳ね上がった。
来たるべき絶頂にむけて、ぶるり、と全身が震え、毛穴からは汗が噴き出す。
「……あはっ、いくっ! イくっ!」
いやだ。
もう許して。
分かった。
分かったから――。
「ぼくたち両想いだよねっ!?」
早く解放されたい一心で、それがなにを意味するかも分からぬまま、こくこくっ、と頭を縦に振っていた。
「やったあ!」
今までにないぐらいの大声を発した鶴見は、まるでお気に入りのぬいぐるみを扱うかのように、俺をぎゅぅっと抱きしめてきた。もう二度と離さないと誓約するかのように。
興奮の吐息が耳元をなでた瞬間、
「アはぁああああああっ!」
好きでもない相手に強制的にイかされる屈辱を生まれて初めて味わった。
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