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29 健太は気まぐれ奔放だけど…
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◆ ◆ ◆
「面倒見が良くてケンカも強いはずの不良くんは、後ろから襲われ囚われ、抵抗もできぬままに野獣たちの欲望の宴のなかへ放り込まれる」
「やめろ」
「されるがままにぶたれ、愛撫され、溺れ狂わされた挙句、助けに来たはずの味方にもハメられ、ついには未知の領域へ……」
「やめろって」
「たっぷりと弄ばれた身体に残されたのは、重ねた肌のぬくもりと、満たされぬことのない空白。彼はあのとき感じた快楽を忘れることができず、あろうことかかけがえのない親友にもあるコトをねだり、下半身をあらわに──」
「ブッ殺すぞテメェ!」
それまで調子良くベラベラとしゃべっていた健太けんたは、染めたてのオリーブグリーン色の髪を掻き上げながらヘラヘラと笑った。
「だって半分ぐらいホントっしょ?」
「うっ」
パンツをずり下げかけていた手が思わずとまる。なぜか図星をつかれたような気がした。
違う。
俺の目的はそうじゃない。
なにが嬉しくて親友の前で脱がなきゃならないんだ。
ちゃんと理由がある。
そうだ。
どうしてもあいつらに書かれたラクガキがなんなのか把握しておく必要があるからだ。どんな侮辱をされたのかしっかりと味わって、明日の復讐の活力にしなければ。
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