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「ふざけないでくれ。こんなこと頼めるのお前しかいないんだからな」
「へーへー。有り難き幸せですこと」
心にもないこと言っては笑っている健太を睨みつけ、覚悟を決めて下半身をあらわにする。
こいつとはガキの頃からの付き合いだ。
裸なら何度も見られてきたものの、今日はどうも落ち着かない。
一日に何度も他人に秘部を見せつけなきゃならない恥で、ストレスはピークに達していた。イライラするほど顔に力が入るのか、擦りむいた額がぴりぴり痛い。
健太はそんな俺のいらだちが分かっているのかいないのか、じっくりと時間をかけてそれを眺めた。
教科書もマンガも小説も軽くペラペラとめくっただけで全部読んだ気になるようなヤツなのに、尻の鑑賞だけはやたらと長い。
「──で。なんて書いてあった」
「『たいへんよい桃尻でした』って花まる」
「ウソつくなッ」
「ウソじゃねぇよ、桃尻くん。結構達筆だからこのままタトゥーにしたら?」
「これ以上むだ口叩いたらマジで殺すぞ」
ついでにこれを書いたやつらも、読めなかった鶴見も一緒に地獄におちてほしい。
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