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「ああっ、もーだめだあ! 本当……ホント、がまんでひなぁい……」
高熱に浮かされているように頬を染め、虚ろな目でポーッとする鶴見はおもむろに俺の背後に回り込んだ。
そして棒立ちのまま俺を見下ろしているらしい。
首の裏側あたりに熱烈な視線を感じる。
また妙なことをたくらんでやがるのだろうか。気にはなったがわざわざ警戒していると思われるのは嫌だった。怯えているとも思われかねない。
素知らぬフリのままアイロンをかけ続ける。
今の俺は大丈夫だ。学校のときみたいに鶴見の思うがままになんてならない。なんてったって、高熱の武器を持っているのだから。
「凛くんっ……」
「なんだ。また変なことする気じゃないだろうな」
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