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無実の罪。
とてつもなく地味な罰。
きっと外の世界は今ごろ夕日が美しく燃えている頃だろうが、この部屋には窓がない。黄ばんだ壁に貼り出されているのは「創造・友愛・努力」というふざけた校則。あとは蛍光灯が無機質に白い光を放つだけ。
時計すら無い。
たよりになるのはドアの外からかすかに聞こえる音だけだ。
用事のない生徒はさっさと帰宅するようにという校内放送が鳴り響いて、そろそろ十五分ぐらい経つ。
だとするともうすぐ午後五時だろう。
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