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すぐさまかじりつきたいのをぐっとこらえ、深皿に二匹のタイをぶちこむ。
まるで釣りたてのタイを小さなバケツに入れたように、頭としっぽが皿のフチからはみ出した。
皿がこの一枚しか無いようだから見栄えなど気にしてられない。
「ほら、食うぞ」
俺がキッチンに行っているあいだ、鶴見はベッドの上でひざを抱えていた。
自分の足の間に鼻先をくっつけて、スン、スン、とすすっている。
重たい前髪がカーテンみたいに伸びていて、その表情はよく分からないがメソメソしているのは明らかだ。
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