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「鶴見。起きろ。学校行くぞ……」
口ではそう言いながらも、俺自身、立ち上がる気にもなれないほどだるかった。
このまま昼まで二度寝してしまいたい。
だが、家に連絡もせず、学校にも行かなかったら、さすがに人としてダメだろう。なにより、迷惑をかけているうちの弟たちに申し訳ない。
「起きろ、鶴見……」
「ん」
強制的に毛布をはぐと、鶴見は泣き出しそうな赤ん坊みたいに顔をくしゃくしゃにした。イヤイヤをするようにシーツに顔面を押し付ける始末。
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