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込み上げる衝動を隠すために目をそらせば、下唇のぽってりとした厚ぼったさにとらわれていた。
「凛也さぁ」
「ん?」
「人の顔ジロジロ見てんなし」
「んっ……、あ!」
気づかれていないとばかり思っていた。
どうやら視線に熱がこもるほど、凝視していたらしい。
鶴見と密着しすぎたせいで、あいつの執念深さが伝染したのかもしれない。
「すまん」
頭皮がぴりぴりかゆくなるほど気恥ずかしくて、衝動のままに髪をかきむしっていた。
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