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健太は俺の頭を机に押し付けたまま、まるで愛犬をかわいがるようにわしわしと撫でてくる。髪の間に指を入れ、ひっぱったり、とかしたり。
俺は頭にきてすかさずその手を振り払い、「ふざけんな!」と怒鳴りつけた。健太は知らん顔。「ふざけてなんかねーし」と真顔。
「──つーか、昨日、夜中に凛也ん家から連絡来たんですけど。『兄貴が帰ってこないんだけどどこいるか知らないか』って」
「えっ」
「とりあえず、親友としてあいつらに教えてやったよ。『凛也兄ちゃんもそろそろお年頃だから』って」
「妙なこと教えるんじゃねぇ……」
「立派な“教育”だろ。つーか、どの口が言ってんの?」
罪と秘密にまみれた俺は、しゃべればしゃべるほど墓穴を掘るようだ。健太はそれをいいことに、次から次へと質問してくる。
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