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次の瞬間、健太は俺の耳元で舌打ちした。
あまりにも威圧的に聞こえ、俺は激しくうろたえた。自ら教室を出たというのにすぐに回れ右。元来た道を引き返す。
そんな往生際の悪さに鉄槌を下すかのように、健太は俺の尻に蹴りを一発お見舞いした。
小学生の頃にはサッカー選手を夢見ていたやつの強靭なキック。
反動で五秒は呼吸を忘れた。内臓を直接蹴り上げられたような痛みに立っていられない。意識までぐらぐらと危うくなる。
「ウソつくんじゃねーし。しかも下手だし。もっとマシなこと言えし」
なにも知らない健太は壁に手をついた俺をまくしたてようとするが、もうそれどころじゃない。
「……っぐ、う……」
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