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「あ?」
「ウソついちゃヤだ」
「元気だっつてんだろ」
「そうじゃなくて」
背骨にあてがわれた鼻の先端はまるで短刀のよう。角度を変えながら、ぐいっ、ぐいっ、と押し付けられる動きはまるで邪魔な肉と骨をえぐっているみたいだ。
「凛くんさぁ、健太さんのおべんとうも作ってるでしょ。それで忙しくて自分のが作れないんだよね?」
存在を主張する刃は声となり、心臓の輪郭を冷たくなでる。
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