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「ぼくは健太さんのことが好きな凛くんもふくめて、凛くんが好き。選べなくて悩んでる凛くんも好き。なんの問題もないよ」
「なに言ってんだ」
「だってきっぱり選べないほど迷うってことは、凛くんはぼくのことを想ってくれてるってことでしょ?」
背中越しに鶴見から発せられることばは、容赦なく俺の心臓に突き刺さる。
だが、鶴見自身には戦意がない。
突き立てた刃をもっと深くまでえぐりこませ、むき出しにして、取り返しがつかないほど傷つけてくればいいのに、しない。
以前のように嫉妬の怒りで我を忘れて攻め込んでくればいいのに、しない。
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