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こぶしが鶴見の顔のどこかにぶつかり、めりこむ度、ガツ、ガツ、と派手な音が鳴る。
なにかが折れ、少しずつ砕けていくような感触がつたわってくる。
「答えろって!!」
いくら急かしても、いくら怒鳴りつけても、鶴見は答えなかった。黙ったままだった。
俺なんかよりずっと小さくて、細くて、衝撃を吸収する贅肉もなく、やり返すための筋力もない。
戦うことを知らない、軟弱な体。
なのに、うめき声一つ出してくれない。
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