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鶴見の存在を教室から消したのはまぎれもなく俺だ。
右手にはまだあの日の傷とアザが残っている。
皮膚の下に絵の具を垂らしたような薄い青紫が手の甲から手首にかけて広がっている。
痛みはもうほとんどないのに、色だけが残されている。無視できないほどに。
そして俺はあの日以来、クラスの輪に入れなくなった。
教室でのあるべき姿を見失った。
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