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入り込む隙間のなくなった教室は、おどろくほど無機質で、空気が薄かった。
座っているだけで頭がもうろうとして、ひどく息が上がる。
どう過ごしたらいいのか分からなかった。
休み時間は誰とも会話することなく、机に伏せているしかなかった。決められた授業をこなし、あとはただ、じっと時間が過ぎていくのを待つばかり。
まるで、鶴見の代役を演じているみたいだった。
だとしたら、このクラスから本当にいなくなったのは“塚田凛也”なのかもしれない。
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